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アスカロン Askalon


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キリスト教の伝承の聖ジョージ(ジョージは英語。聖ゲオルギウス、聖ゲオルグ)の剣。ドラゴンを殺した剣と伝えられるが、 初期の伝説では槍(鉾)で倒している。

4世紀の聖人、聖ゲオルギウスの伝説は8,9世紀のイングランド、アイルランドで知られていたが11世紀、 十字軍の兵士たちの前にゲオルギウスの幻が現れたことが伝えられてから戦士を守護する聖者になったようだ。 14世紀にはイングランドの守護聖者になった。

人気がでたためかリチャード・ジョンソンRichard Johnson (1573-1659?)が「Seaven Champions of Christendom」等で書いた内容では 剣にこのアスカロンの名前がついている。この名はゲオルギウスがいたパレスチナ地方の都市アシュケロン(ガザの北あたりの都市)が由来らしい。 ゲオルギウスは303年頃、パレスチナの現在のロド(当時ディオスポリス)で殉教した。またドラゴン退治はリビアのシレナでのこと。

聖ジョージ(聖ゲオルギウス)の竜退治の絵は多く残されているが槍で竜を突いているものが多い。 「黄金伝説 Golden Legend」(レゲノダ・アウレア 1260年頃の聖人伝の集成)には剣で戦う描写があるようだが名前はでてこない。

 

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