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ザカート >>関連項目一覧


イスラームで六信五行(信仰すべきもの6つと行うべき義務5つ)といわれるもののうち、五行のひとつ。「喜捨」と訳されていわれる。

一定以上の財産を持つものは、その何割かを供出、寄付すべき義務がある。ザカートをしないと死後、天国へいけない。 アラーのもとの平等、全てのものはアラーのもの、という考えが元にある。(断食も飢えている人の苦しみを知るために行う)

一定以上の財産とは農産物は収穫の10%(灌漑地は5%)、金銀・商品は5%、家畜は種類と頭数で細かく決められている。 (元々、乾燥地帯のアラブ民族の慣習的なものが大きく影響しているのだろう)

ザカートはあくまで自己で行うもので強制ではないし罰せられることもない、信仰上のものである。 現在では、イスラム教国では国家が徴収、分配を行っていることが多いようだ。貧困者、戦死者遺族、孤児などの救済に使われている。

六信五行
六信 アッラー(神)、マラーイカ(天使)、クトゥフ(啓典)、ルスル(預言者)、アーヒラ(来世)、カダル(天命)
五行 シャハーダ(信仰告白)、サラート(礼拝)、ザカート(喜捨)、サウム(断食)、ハッジ(巡礼)


 

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