神話辞典  文化地域  大項目  50音 

イエティ(イェティ) Yah Teh

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ヒマラヤ、シェルパ民族の伝承における雪男。シェルパの言葉で、 岩(Yah)の動物(Teh)の意だという。

ある伝承では大きな体のものはテューティはヤク食いイエティで、小さな体のミティが 人食いなのだという。

シェルパでもほんどと見たものはいないようだが、ある者は雪の中、腰まで雪に埋まりながら 小屋へやってきて、小屋の 角で背中をごりごりこすって、立ち去っていったという。中には足が後ろむきについている、踵がない、 死神なのだ、という伝承もある。
守り神である、ということもあるようだ。

ある昔話では、昔は人間の村のようすをみて、夜やってきて見たことをまねたという。
昼間、村人が作物を掘っていると、夜やってきて同じように堀り、しかも食べてしまう。 困った村人は酒盛りのふりをして ケンカもし、木の刀で殺し合い、倒れた者を川へ投げ込んだ。もちろんお芝居で、夜には 本物の刀と毒入りの酒を置いておいた。

夜、いつものように真似をしたイエティたちはみんな死んでしまった。しかし、 おなかに赤ちゃんのいたイエティだけ村へ おりていかずに助かり、人間の真似は恐ろしいことだと山の奥深くで住むようになり、 今、時々みかけるのは、この子孫なのだという。

ブータンにも「ミゲー」という雪男のような怪物の伝説がある。

参考資料

 

関連項目一覧
雪男ミゲー (ブータン)
ヒマラヤ シェルパ民族 (大項目)
ネパール (文化地域)

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