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セツナ 刹那 >>関連項目一覧


サンスクリット語クシャナksanaの音訳。仏教用語でごく短い時間の単位。瞬間。一刹那などとも。指をパチンと弾く時間、「弾指」は六十刹那とも。また一分間の4500分の一であるともいう。

大毘婆沙論(だいびばしゃ)では、二人の成人男子が何本ものカーシー産の絹糸を引っ張り、 もう一人の男がシナ産の剛刀で切断する。その時の一本の切断が64刹那が経過するという。

古代のインドの単位で
一昼夜が三十須臾(しゅゆ)
一須臾が三十臘縛(ろうばく)
一臘縛が六十怛刹那(たんせつな)
一怛刹那が一二○刹那であるという。
この計算では一刹那は75分の1秒になるという。

江戸時代の吉田光由の「塵劫記」という算術書では、数の単位としての刹那は10の-18乗になっている。

日本では一般的にも使われる言葉。刹那主義(過去も将来も考えず現在の瞬間だけ楽しく生きようとする考え方) といった使われ方もある。

 
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