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セッショウセキ 殺生石 >>関連項目一覧


日本の伝承、伝説にでてくる。玉藻の前に化けた九尾の狐、妖狐が陰陽師、安倍泰成に正体を見破られ、那須野原で射殺され、その霊は毒石・殺生石になり、近寄る人や鳥獣を殺したという。のちに玄翁(げんのう)和尚が法力で精魂を散滅させたという。石を砕く時につかう大金槌を「げんのう」 というのはこの故事によるとも。

この白面金毛九尾の狐は天竺(インド)、中国、日本と三国にまたがり美女に化け、時の皇帝、天子を惑わしたという。

中世に謡曲「殺生石」、また江戸時代に「絵本三国妖婦伝」「玉藻前三国伝記」などで有名になったようだ。

松尾芭蕉の「おくのほそ道」では「殺生石は温泉の出る山陰にあり。石の毒気いまだほろびず。蜂蝶のたぐひ真砂の色の見えぬほどかさなり死す」などと紹介されている。

 
関連項目一覧
日本 【文化地域項目】
キュウビノキツネ(九尾の狐) 【中国,日本,韓国:妖狐】

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