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ギリシャ火 greek fire

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ギリシャの火、ギリシャの炎、ギリシャ火薬、To pyr rhomaikonなどとも。 古代末期から中世頃とか、8世紀頃、ビザンツ軍、東ローマ帝国の艦隊が敵艦やその他の構造物、人馬を焼き払うのに用いた 焼夷兵器。火炎放射器。詳細のわからない伝説的兵器。

発明者ギリシア人建築家カリニコスといわれる。 構造や成分不明。後代の火薬の配合なども機密扱いだったようなので 門外不出だったのだろう。 硝石 硫黄 瀝青れきせい の化合物と想定される。 「水面で燃える」「砂以外で消火できなかった」などの点で ナフサではないかと考える人もいる。

船首にとりつけた器具から火炎が噴出し、敵船焼く描写の絵がある。

直接関係ないが、1267年ロジャー・ベーコンが残したという火薬の処方箋は、 硝石41.2 硫黄29.4 木炭29.4の割合。

参考文献
世界の戦争 5 中世と騎士の戦争
武器事典 (市川定春:著)
世界の歴史―ビジュアル版〈9〉ビザンツとロシア・東欧
・ブリタニカ国際大百科事典

 

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