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オニャンコポン Onyankopon

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アフリカ西部、アシャンティ民族の神話の創造神、天空神。名前は「偉大な者」の意。 ポレポレ(万物の創造者)として世界に満ちている様々な霊たち全てをつくったという。

オニャンコポンには別名で、オトゥムフー(強力な者)、オトマンコマ(永遠の者)、 アナンセ・コクロコ(偉大な賢い蜘蛛)、オニャンコポン・クワメ(土曜部に現れる偉大な者) などがある。

神話では、オニャンコポンは昔は人間の近くに住んでいたが、ある老女が主食の ヤムイモを叩いていた時、長いすりこぎ棒をオニャンコポンにぶつけてしまったため、 天空の頂上に住むことにした。

老女はたくさんの子供たちモルタルを集めさせ、積み上げて神のもとへ 届かせようとした。高く積みあがり、あと少しで届くというところで、 老女は一番下のモルタルを一番上に積むように言ったため、モルタルの山は崩れ落ち、 落ちてきたモルタルで多くの人が死んだ。

オニャンコポンは決して人間を見捨てたわけではなく、人間から名誉をうけるため、 そのお返しに人間に恩恵を与えるため、オニャンコポンの子供たちである川と海を 人間に贈ったという。

 

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アフリカ (文化地域)

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