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マブイウトシ 魂落とし >>関連項目一覧


沖縄の伝承における現象。幼児の夜泣き、ひきつけ、ぐったりしたりするとマブイを落としたのではないかと考える。 2、3日回復しないと、ユタやカンカカリヤーに判断してもらい、魂落としだった場合、 ユタと母子でマブイを落としたとされるところまででかける。

幼児の魂は転んだり驚いた時、身体から離れると考えられていて、落ちたとされる道端に簡単な供え物をし、 ユタがマブイを招き寄せる儀式をする。

その場所の小石や土、砂を少々持ち帰り、子供の胸に抱かせる。これを魂籠め(マブイグミ)といい 2、3日で子供は回復するという。

他の地域では憑き物や妖精のせいなどと考えるような現象を、ここでは魂を落としたと考える点がおもしろい。 日本では河童に尻子玉を抜かれるといった考え方もある。

この沖縄の「マブイ(魂)」をモチーフにした ご当地ヒーロー「琉神マブヤー」が2008年に作られ放映されている。

 
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