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日本では祭りの際に打ち上げられる。英語ではFireworks。 世界の花火については別途項目を設け、ここでは日本の花火について述べる。

とりあげたいものとして、鎮魂、慰霊の意味合いをもった花火がある。
両国川開き花火(現在の隅田川花火大会)は1733年(享保18)5月28日に行われたのが最初であるらしいが、これは 徳川幕府が、享保の大飢饉(餓死者90万人以上)や江戸のコロリ病(コレラ)流行の死者(道にうち捨てられるほど死者が多かった)の 慰霊と悪病退散のために「水神祭」を行って、翌年から花火も打ち上げるようになったことがはじまりだという。

もちろん全国の花火がこのようなものとはいわないが、それぞれなんらかの意義はあるとおもわれる。
花火とは違うが中国では祭りで爆竹を使いすぎて危険なこともあり禁止令がでるほどだったが止めることはできなかった。


アメリカの独立記念日の花火には慰霊、鎮魂の意味があると現地ニュースで報じていた(2013年

日本の花火の起源ははっきりしないという。天正年間(1573-1592)にオランダ人またはポルトガル人によって、 一般の火術(鉄砲などか)とともに伝えられたらしい。
もっとも古い記録としては「駿府政事録」「宮中秘策」「武徳編年集成」に、 1613年(慶長18)8月3日、明国の商人がイギリス人を案内して駿府に徳川家康を訪ね、 鉄砲や望遠鏡などを献上し、8月6日に城の二の丸で明人が花火を立て、家康がこれを見物したと、ある。

1615年には駿府で伊勢(いせ)踊りが流行し、このとき唐人に花火を頼んで飛ばしたという(駿府政事録)。 後には、日本人の手で製作、打ち上げが行われるようになり、鍵屋、玉屋などがでてきた。 「たーまやー」という掛け声は花火屋の屋号である。

原型として「のろし」があげられるという(最も古い光通信のひとつ)。
中国で火薬が発明されて以後、 様々な方面で発達したようだ。

参考文献
・日本大百科全書 (執筆者: 小学館)


 
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