幻想世界神話辞典 文化地域項目大項目リンク集掲示板辞典TOP

あまびき 雩 雨引 (雨乞い) >>関連項目一覧


日本の伝承、祭祀。あまびき(雩、雨引)は「雨乞い」のこと。あまは雨、ひきは引きか。
古来、世界各地で神霊に雨が降ることを願う行為、儀式がみられる。
日本書紀の記述 持統二年(688年)七月「秋七月の丁巳の朔、 丁卯、大きに雩す。旱なればなり。丙子、百済の沙門道蔵に命て請雨(アマヒキ)す」

アマガエルのことも「あまびき(雨蟇 [蟇蛙のひき])」というそうだが、関係あるか未詳。

茨城県、水戸の寺社「雨引観音」(雨引山楽法寺 587年開山)は、由来として 天皇が雨乞いのため写経しお経を収めたという。
嵯峨天皇の弘仁12年(821年)夏、大旱魃があり、 天皇が写経し、雨引山に納経。降雨を祈り大雨に潤ったので 勅命によって山号に雨引山を賜ったという。
観音信仰は庶民にも人気があった。

「雨乞い」については別に項目を設けたい。

参考文献
日本国語大辞典 〔精選版〕 1
・雨引観音公式サイト

 
関連項目一覧
日本 【文化地域項目】
観音 【動物】

●このページのトップへ●


(C) Copyright Masahiro Aibara