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ゾルファガール Zulfiqar (ズルフィカール Zulfikar) >>関連項目一覧



イスラム、アラブの歴史伝承。ムハンマド(マホメット)の甥であり娘婿である正統カリフ4代目アリーが 使っていた剣。剣先が二股になっているのが特徴。
イスラーム布教の初期、ムハンマドが生地メッカを追われ、メッカの万神殿だったカーバ神殿を守護する コライシュ族と戦いとなり、二度目の大きな戦い、ウフドの戦い(AD625年)でアリーはこの剣で活躍したという。
しかしアリーは3代目カリフの実家ウマイヤ家と対立し暗殺されてしまう。 それで5代目カリフからはアリーを初代イマーム(宗教と世俗政治両方の最高指導者)とするシーア・アリー(アリー党)、シーア派ができた。ムハンマド の血を受け継ぐ家系を重要視した。
ウマイヤ側は「預言者の権威ははスンナ(慣行)によって共同体ウンマに継承される」としてムハンマドの血の系譜を弱め、 政治権力のカリフはウマイヤ家が世襲するというスンニ派ができた。

なお約1000年後の1650年代、サファヴィー朝に仕えるカンダハール総督オタル・ハーン(生没?-1662)は ムガール帝国との戦闘 で活躍した。この勇猛な司令官は勝利の功績に「ゾルファガール」の名を与えられた。
彼らはシーア派である。
6ヶ月以上の包囲戦を耐えた彼は年代記によれば勇ましく語る。 「私には一頭の馬を持っている。自らの剣を稲妻の如く敵の軍勢に振りかざし、命の貨幣をハーガーン様* のご厚情の代価として捧げるよう力を尽くして戦う」(『帝王記』ヴァリーゴリー・シャームルー著)
*ハーガーン、アッバース2世

2013年頃かシーア派のイランは最新鋭の戦車に「ゾルファガール」と名づけたようだ。

余談だが、日本のゲーム作品にもこの剣は多数登場しているようだ。

参考資料
カフカース―二つの文明が交差する境界 (彩流社)
常識として知っておきたい世界の三大宗教 (KAWADE夢文庫)


 
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