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ココ・デ・メール (フタゴヤシ 双子ヤシ) Coco de Mer  >>関連項目一覧


インド洋のセーシェル(セイシェル)諸島の世界遺産(自然遺産)「ヴァレ・ド・メ自然保護区」(メ渓谷自然保護区) などでみられる珍しいヤシ。その実、種子。
重さ20kg長さ50cmにもなる、世界一の大きさ・重さの種。

昔は媚薬(びやく)と信じられ珍重されたという。 女性の下腹部に似た種子で、いろいろな俗説がうまれたようだ。
このヤシは雄の木、雌の木があり、雄の木には男根のような形状のおしべができる。
この実は、最初は「億万長者のデザート」 と呼ばれる透明なゼリー状だが成熟すると象牙のように硬くなる。

学名がLodoicea maldivica (モルジブの-)となっているのは、海を漂って 同じインド洋の島、モルジブの海岸でみつかったのがはじめて人の目にふれたかららしい。
この実がなるヤシの木がみあたらないので、海の底に生えてるヤシだと思われたから「ココ・デ・メール」(海のヤシ)と呼ばれたという。

現在はこのヤシの実は管理されており勝手にもちさったりすれば処罰される。

セーシェルは昔は無人島だったようだ。商売などで航海するアラブ人や、大航海時代にはいってヨーロッパ人などが 訪れるようになった。現在の住民の多くは、クレオール(ヨーロッパ人とアフリカ人の混血)である。

参考文献
・世界遺産物語

 
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