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フシノクスリ 不死の薬 >>関連項目一覧

日本、中国の神話、伝説にでてくる。日本の「竹取物語」では、月に帰るかぐや姫が迎えの天人からもらった不死の薬の入った壷に手紙を添えて残していった。育ての親の翁と妻は悲しみで臥せっていた所へ、壷と手紙が届いたが、「2度とかぐや姫にあえないのに死なぬ薬がなんになるだろう」といって、一番天に近い山の頂上で燃やすように頼んだ。その山を「ふじの山」と呼ぶようになり、今もその煙が立ち昇っているのだという。

中国の月の仙女ジョウガ(コウガ)は、夫の英雄ゲイがセイオウボにもらった不死の薬を持って月に行ってしまう物語があり、ともに月が関連しているのがおもしろい。

世界的には不死の薬というと「命の水」のモチーフが多いようだ。日本の若水(わかみず)も同様の考え方だと思われる。

 
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