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グノーシス gnosis >>関連項目一覧


グノーシス主義Gnosticism、グノーシス派とも。キリスト教の伝承にでてくる考え方、教義。 グノーシスはヘレネス(ギリシャ)語で「知識」の意。英和辞典では「霊的認識, 霊知」などと和訳される。

グノーシスの考え方は多様で、西暦180年頃、リヨンのエイレナイオスIrenaeus of Lyonsが「グノーシス派の教師の数だけ贖罪の体系がある」と言っている。

人間の魂は上界から肉体の牢獄へと降り下った光の粒子であるとし、グノーシス(知識)がその救済至る道であるとし、値するもののみが救済の知識を救済者、啓示者から受け取るという。2世紀頃、グノーシス諸派で教義が練り上げられた。

基本原理は物質世界は悪であり、霊的世界が善であるとし、物質世界の創造者デミウルゴスが真の神の敵対者であるという。

正統派のキリスト教会と大きく違わないヴァレンティヌスValentinusの信奉者(140年頃)などもいたが、倫理上も神学上も正統派と対立するものもあった。

 
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キリスト教 【文化地域】

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