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ラファエル Raphael >>関連項目一覧


キリスト教、ユダヤの伝承の天使。名前は「神は癒す」「神が癒したもの」の意味。
カルデアに由来する天使。 ユダヤの伝承によると、本来「ラビエル Labbiel」という名だったが人類創造についての神の命令に 従った時、ラファエルに改名したという。

キリスト教では、人を癒すこと、創造性を育成すること、若者を保護する役割をもつという。人類の守護天使 としての役割を持つと考えられているようだ。

聖書後伝承の3人の偉大な天使の一人で、文献・出典は「トビト記」(ユダヤ教:正典外 プロテスタント:聖書外典  カトリック:正典)で初めて現れ、トビトの息子、旅人トビアに付き添い導く。悪魔アスモデウスから彼を守ったとも。 旅の終わりに御座の「聖なる7人の天使の1人」と名を明かす。

エノク書I20章では「見張りたちの1人」、22章では冥界の案内者。40章では 「人間の子どものあらゆる病気やケガを治す4人の御座の天使の1人」。
「ゾハール」I にも記述がある「ラファエルには地上を癒す責務があり」。

またカバラ数秘術と「ヨマ」37aによればアブラハムを訪ねた3人の天使の1人という。(他の2人はガブリエルとミカエルという)
アブラハムの割礼の痛みをやわらげたという。

よく絵画に描かれるエデンからアダムとイブを追放した天使がミカエルとされたりラファエルとされたりする。
ミルトンの失楽園でもアダムに罪の危険さを注意するなど人間と関わりが深いと考えられている天使であるようだ。

参考資料
・天使辞典(創元社)
・天使の事典(柏書房)

 
関連項目一覧
ユダヤ 【文化地域項目】
キリスト教 【文化地域項目】
天使 【大項目】
エデン 【ユダヤ、キリスト教:楽園】
ミカエル 【ユダヤ、キリスト教:七大、四大天使】
ガブリエル 【キリスト教:七大、四大天使】

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