幻想世界神話辞典 文化地域項目大項目リンク集掲示板辞典TOP

テンプル騎士団 Knights Templar >>関連項目一覧


中世ヨーロッパ、アラブ・西アジア圏、エルサレムの歴史、伝承。テンプル騎士団は第一回十字軍(1096年)後の1120年(または1118年)、 フランスの騎士、ユーグ・ド・ペインにより修道会として創立された。エルサレムのソロモン神殿(テンプル)跡といわれる場所に本部をおいた。 (聖堂、テンプル騎士団の名前の由来)。彼らは神殿跡といわれる場所をテンプル・ドミニと呼んだ。 この場所には財宝伝説がある。

テンプル騎士団の騎士たちは聖職者ではなく平信徒であり、異教徒と戦い、聖地を守護し、巡礼を保護することを 誓約した上で任にあたったという。
当時のキリスト教では「聖遺物」と「巡礼」が重視され、至高の場所エルサレム、この聖地の異教徒からの解放 に人々をかきたてた。
騎士団の生活は清貧、アウグスティヌス会の律集参事会の戒律が採用されたが、多くの人々が参加したという。

テンプル騎士団はスタイルに特徴があり、赤い十字のついた白い制服、長剣と盾の装備、髭をはやし、髪を短く刈り込んでいた。

当初、教会は騎士団に好意的で、財産の免税、法律遵守の義務がない、教会税の免除、など特典があった。 聖地の城塞での軍事力なども権力強化になったようだ。そのような点から一部の聖職者から反発もあったようだ。

テンプル騎士団には秘密儀礼や神秘的な入団式もあったというが、異端的な結社として弾劾されるようになったのは十字軍の後、 1307年10月13日フランスでフィリップ端麗王の騎士団逮捕の弾圧に始まり(13日の金曜日が不吉だという由来のひとつだという) 1312年、教皇クレメンス5世 が騎士団を廃絶させ(騎士団解散の勅令)、公式に消滅。1314年、最後の総長ジャック・ド・モレイが火刑に処された。

一部の残党はスコットランドの教会から破門されていた王ロバート・ザ・ブルースに迎えられたという。

異端審問の記録は楔刑など拷問で得たのもので真偽はわからない。バフォメットという異端的偶像を崇拝していたというが 実際の形状は不明。よく言われる羊頭の人間のような悪魔、長い髭と光輝く目をもった醜怪な男、女の像とも猫の顔とも、 両性具有像ともいわれる。

テンプル騎士団の財宝や聖杯(ホーリー・グレイル)聖櫃(アーク)が隠されている、という伝説もある。

 
関連項目一覧
ヨーロッパ 【文化地域項目】
キリスト教 【文化地域項目】

●このページのトップへ●


(C) Copyright Masahiro Aibara