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13日の金曜日 Friday the 13th

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ヨーロッパ、英語圏などのキリスト教と結びついた忌むべき数、日にち。アンラッキーな日。 しかし聖書など根拠になるものは何もない迷信の類。

ギリシアやローマ、ヨーロッパのいくつかの国で凶運の数とされた。 13番の部屋や階を設けない場合がある。これは日本の4の数(四shi=死shi 不吉)と同じような考え方である。
他の民族、古代ユダヤやインドでは13は神聖で幸福な数だったという。

これにキリストが死んだのが金曜日だとする説が結びついて「13日の金曜日」が不吉な日とされた というが諸説ある。またヨーロッパでも地域・国で異なる。
(中世、テンプル騎士団が 弾圧された日が13日の金曜日だったから、という説もある)

ちなみタロットカードの大アルカナの13は「デスDeath(死)」である。

ノルウェーの学者ヘイエルダール(1914-2002)は著書『アク・アク』の中で、精霊の存在を信じる イースター島の人々に対しヨーロッパ人も13番の部屋をつくらない等迷信を同じように信じているのだ、 といっている。

英語圏などで「13日の金曜日は縁起の悪い日だと信じられている  Friday the thirteenth is believed to be an unlucky day.」という。


余談だが、1980年代以降ではアメリカのホラー映画の影響でジェイソンとかチェーーンソー等の言葉を 連想する人も多いだろう。

参考資料
・研究社 新英和中辞典
アク・アク―孤島イースター島の秘密 (現代教養文庫)
13日の金曜日 [DVD]

 
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