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李天 Li T'ien (李田)

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中国の歴史、伝承上の人物。11世紀頃、硝石を用いた爆竹を作り、邪気、悪鬼をはらったという。

アーサー・コッテルは『世界神話辞典』で李天の名で紹介しているが同様の 逸話は李田という名前がみられるようだ。

爆竹は古来、火にあぶった青竹の破裂音で悪鬼を払った風習が元々知られる。 古事類苑に「歳時記曰、元日爆竹於庭、以辟山臊、山臊惡鬼也」とある。 山魈か。

また中国で7世紀に煉丹術師 孫思邈(ソンシバク)が「黒火薬」を発明したが 発火性の医薬だったという。アーサー・コッテルが火薬は「宇宙論的な目的のために用いられた」と いってるのは煉丹術の分野のことだろうか。
火薬の歴史としては中国で黒色火薬はAD1000年頃発明されたとされる。

参考資料
世界神話辞典 (アーサー・コッテル:著 左近司祥子他:訳 柏書房)[蔵]

・日本大百科全書(小学館)

 
関連項目一覧
サンショウ (山、怪物)
火薬 (武器、薬)
中国 (文化地域)

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