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日本の歴史上の人物[生没年1836-1867]。英雄、偉人。剣士、幕末の志士。 土佐藩士だが脱藩し、勝海舟に師事。会社を興す(亀山社中)、薩長同盟や大政奉還に関わる重要人物だったが暗殺された。
本辞典は神話・伝承を扱うため、史実は概略にとどめ伝説的な話や逸話を紹介したい、

英雄・偉人によくある誕生譚、逸話だが母または父母で天をかける「竜の夢をみた」「竜、馬の夢をみた」等と伝わる。
それで「龍馬」と命名されたという。(知っていたか不明だが[龍馬]という神獣もいる)
また生まれつき、背中に「たてがみ」または毛の塊があったともいう。
生まれた日は天保6年11月15日で、暗殺された日も11月15日である。

幼少時は「寝小便たれ(よばあたれ)」といわれたようであり、また学問もあまりできなかった、愚鈍だったというような 話もあるが、 後に土佐の日根野道場で腕を挙げ(後に免許皆伝)、江戸にも剣術修業にでて北辰一刀流千葉定吉道場で塾頭にもなる。
安政諸流試合(江戸百人試合)は記録はあるが活躍のほどはよくわからないようだが、龍馬が剣術ができたのは確かではないだろうか。

家紋(組み合わせ桝に桔梗)家紋(組み合わせ桝に桔梗)
他、生家の才谷屋は、曽祖父の代に郷士(下士)の株を買い、武士の身分を得たが、元々が侍で土佐へきて商人になったと伝える ものもあるが、記録上では、農民から豪商になったようである。
江戸以前も武士だった説から、あるいは新たに興した坂本家が、明智光秀の親族、明智秀満の子孫であるという 話も語られるが、定かではない。

最後に史実として知られる概要を記す。
土佐国(高知県)高知城下本丁一丁目、郷士坂本八平の次男。実名は直柔(なおなり)。変名に「才谷梅太郎」がある。
本家は富商才谷屋で、曽祖父の兼助が郷士株を買い、長男が坂本家、次男が才谷屋をついで、分家した町人郷士。 領知197石など家産があり裕福であった。
1853年(嘉永6)3月、江戸に出て北辰一刀流千葉定吉道場に剣を学び、1年余で帰国。
1856年(安政3)8月、ふたたび江戸に出て剣技を磨き、剣士として知られ、北辰一刀流の免許(皆伝ではない)を得、 1858年9月帰国。
1861年(文久1)8月土佐勤王党が結成され加盟。
10月剣術修行を名目に出国、 翌1862年1月には長州萩に久坂玄瑞に会う。帰国後3月24日脱藩。
大坂、京都を経て江戸へ出た。
在郷時、海外事情に詳しい絵師河田小龍(ジョン万次郎からの知識等)に影響うけていた。江戸で幕臣勝海舟に入門、 単純な攘夷論ではなく実践的・実地的なものを志したか航海術等を修業し、 1863年神戸海軍操練所の設立に東奔西走、10月その塾頭 となる。
1864年(元治1)10月に勝の失脚で、操練所は解散。
この頃、龍馬は松平春嶽(慶永)、横井小楠、三岡八郎(由利公正)、大久保一翁(忠寛)、西郷隆盛らと会う。
操練所解散後、龍馬は薩摩藩の保護を受け、1865年(慶応1)5月ごろ、同志と長崎で 商社(亀山社中)を設立。通商航海業に乗り出した。
また関連し倒幕のため薩長2藩を同盟させる運動に奔走、中岡慎太郎と協力して翌1866年1月20日には京都で薩長同盟を成立。
幕府の長州再征の失敗にもつながった。
その直後の23日、伏見寺田屋で幕吏の襲撃を受け、寺田屋の養女お龍(りょう)の機転で危うく難を免れ、 お龍と結婚した。
1866年土佐藩が貿易のため長崎に設けた土佐商会に出張してきた参政後藤象二郎と龍馬は翌1867年1月に会談。 山内容堂の公武合体路線の行き詰まりから、龍馬と中岡の脱藩の罪を許し、龍馬は海援隊長、 中岡慎太郎は陸援隊長となった。
6月、後藤とともに藩船で京都に向かう船中で龍馬は、大政奉還、公議政治などの 新国家構想をいわゆる「船中八策」としてまとめ、これが土佐藩論を動かし、10月山内容堂は 将軍徳川慶喜に大政奉還を建白、これで徳川将軍が朝廷に奉還を上奏、朝廷は10月15日これを 許可し大政奉還は実現。
その後も龍馬は土佐、長崎、福井などを奔走、新政府の構想を練っていたが、 11月15日夜、京都の下宿近江屋で中岡慎太郎と会談中、幕府見廻組に 襲われて斃れた、といわれる。没年33歳。贈正四位。

参考文献・出典
・大辞泉 (JapanKnowledge)
・日本大百科全書 (執筆者:関田英里 小学館)
・風雲児たち (みなもと太郎:著 リイド社)
・阪本龍馬 (弘松宣枝:著[大正元年])

関連Web公開資料
「汗血千里駒」坂崎紫瀾(国立国会図書館)
「阪本龍馬」弘松宣枝(明治29年版)(国立国会図書館)
坂本龍馬関連文書(ウィキソース)

 
関連項目一覧
日本 【文化地域項目】
英雄 【大項目】
リョウマ(竜馬、龍馬) 【中国、日本:神獣】

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