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ダルヴィーシュ (デルヴィーシュ) Dervish >>関連項目一覧


デルビッシュ、デルビーシュとも。イスラームの修行者。名称は「貧しき者」の意味。
10世紀以降トルキスタンやシベリアのステップ地帯で宣教活動 したが、デルヴィーシュたちが重要な役割をしていたようだ。
12世紀に成立したイスラームの一派タカリー派の信者だが托鉢僧のような 行動をしていたという。アラビア語で「ファキール」(貧者)とも。


シシュという先の尖った杖や、小さな斧付きの棒などを持ち歩いていた。 人々から悪霊や屍鬼に対する力を持っていると思われるようなったという。

神秘体験を得るための修行者、托鉢(たくはつ)や激しい旋舞(セマー)*、 称名などの法悦的儀式を行うものも。
またはこの修行者のように踊り回ってわめく人をいう。



イスラム神秘主義者スーフィー(「粗い羊毛の衣服を着た者」[清貧さ])の メヴレヴィー教団は「旋回デルヴィーシュ」と呼ばれた。



*セマーsemaはイスラムの神秘主義スーフィズムのメウレウィー教団における修行で、 スカート状の白い衣服をつけ、音楽に合わせて回転を続ける踊り。旋舞(せんぶ)と訳される。

参考資料
世界宗教事典(青土社)
乞食とイスラーム (ちくまプリマーブックス)
・ランダムハウス英和大辞典
・大辞泉 (JapanKnowledge)


 
関連項目一覧
イスラーム 【文化地域項目】

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