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アペプ Apep (アポピス、アポフィス)

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アポピスはギリシア語、アポフィスはラテン語。エジプト神話の悪の大蛇。 ラーを毎日脅かす存在で、日没後にアペプの軍勢がラーを襲うと考えられた。また、日中、嵐の雲(砂嵐?)が起こるのは アペプが太陽の光、力を弱くするためだと考えた。テーベの神殿ではアペプと闘争しているラーを援助する儀式が行われた。

儀式の中でアペプの像は剣で切り刻まれ、大地に投げ捨てられた。その像は、ワニ、またはヘビの形に作られたロウ製のもので、 緑のインクで名前が記してあった。

ヘリオポリスの神話でのアペプは、アテム神と習合したラーに対して敵対する軍勢の長だったが、アテムの息子シューに敗れた。

地球への衝突の可能性の有無が取り上げられるアテン群の小惑星アポフィスの名はこのアペプに由来する。
2008年、ドイツの少年ニコが小惑星アポフィスの軌道のずれなどからNASAの計算の誤りを指摘しESA(欧州宇宙機関European Space Agency)が支持した、 という報道[AFP]があり、テレビ番組などで時々とりあげられるようだ。

 
関連項目一覧
エジプト 【文化地域項目】
セト 【エジプト:神】
ラー 【エジプト:神】
日食(日蝕) 【大項目】

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