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アヌビス Anubis >>関連項目一覧


エジプトの神話のジャッカルの頭を持つ姿の葬祭神。死者の裁きの場にいて正直者をオシリスの玉座まで導く。
真実のマアトの羽根と死者の心臓を天秤にかけて裁くアヌビスの絵が描かれている。
太陽神ラーの4番目の息子とされていたが、後にオシリスとネフィティスの間の子とされたという。

オシリスが耕作の知識を広める旅にも同行し、オシリスがセトに殺された時はアヌビスが遺体を布でくるみ 、これが最初のミイラになったのだという。

ミイラ製作の後援者と墓の守護者を演じていた。「ミイラの布の神」と称された。
オシリスの神格が向上する以前は埋葬の祈祷式は アヌビスを主神として執り行われるものと考えられた。

ギリシャ・ローマ神話の正義の女神アストレア(おとめ座)が心臓を天秤(てんびん座)で裁くモチーフはアヌビスのものであろう。

参考資料
・世界神話辞典 (アーサー・コッテル:著 柏書房)
・世界の神話百科 東洋編 (レイチェル・ストーム:著 原書房)

 
関連項目一覧 astraea.html
エジプト 【文化地域項目】
アストレア 【ギリシャ・ローマ神話:正義の女神】

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