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ワカンカ Wakanka

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北アメリカ先住民族(アメリカ・インディアン)のスー族の神話伝承にでてくる女神。 大地の下に住んでいたワジヤWaziya(老人の意)の妻。
娘のイテIteはタテTate(風の意)の妻となり、 四方の風4人の息子を産む。

トリックスター的なイクトミIktomi(ウンクトミ)がワジヤとワカンカに「他の神々への悪戯を手伝えば、 娘イテをハンウィHanwi(月の意)のように美しくする」ともちかけた。

イクトミがイテにお守りをわたすと、イテはますます美しくなった。(子供たちは逆にみすぼらしくなった)
その美しさに、ウィWi(太陽の意)は妻の座をハンウィからイテにうつしてしまった。ハンウィの心はひどく傷ついた。

スカンSkan(天空、神々と精霊たちの審判者の意)が審理をして、 「太陽は妻の機嫌を損ねたので、太陽が昼間、月が夜、1日を半分ずつ統治する」と定めた。 月は二人が一緒の時は恥じて顔を隠すのだという。


参考資料
ヴィジュアル版世界の神話百科 アメリカ編―ネイティブ・アメリカン/マヤ・アステカ/インカ

 

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アメリカ先住民族 (文化地域)
スー族 (文化地域)

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