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グアテマラの神話・民話 Guatemala

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グアテマラ 中米メソアメリカにある国。古代マヤ文明発祥の地であり、ラテンアメリカ諸国のなかでも最も 先住民人口の比率の高い国。
北と西をメキシコ、東をホンジュラスとベリーズ、南東をエルサルバドルと国境を接している。 地震の多い国でもある。通貨ケツァール。
人口1198万6558(2002年)。マヤ系先住民46% ガリフナ族,シンカ族他24% メスティーソ・奥州系30%。 公用語スペイン語、キチェ,カクチケル,マム等22のマヤ系語、ガリフナ語等。
5-10月雨季(現地で「冬」と呼び雨のとき肌寒い)、11-4月乾季。年間通し昼間は暖かい。

熱帯のジャングルの中に栄えたマヤ文明の中心地であった。ペテン湖の北のティカルでは、 紀元後300~900年の間に、絵文字、精密な太陽暦、ゼロの数字を用いた二十進法、洗練された彫刻、絵画など、 高度な文明を発達させていた。
1522年、スペインの探検家ペドロ・デ・アルバラドPedro de Alvarado(1485―1541)が征服。
1524年 先住民の都イシムチェに初めてスペイン領グアテマラの首都が建設
1527年 2番目の首都シウダー・ビエハが大地震で壊滅
 3番目の首都アンティグア創設 (1979年 世界遺産)
1775年 首都グアテマラ・シティへ遷都(標高1500m) Ciudad de Guatemala

民族は先住民、ラディノladino(混血)、ヨーロッパ系で構成される。国民の42%が先住民からなる (ラテンアメリカ一高い先住民人口率)。
先住民はマヤ系民族で、もっとも多数のキチェをはじめとし約20の言語集団に分かれている。
マヤ系民族の強い伝統文化とアイデンティティは 、内戦の終結後、多民族・多文化社会を目ざす新しい活発な動きになっている。

先住民と白人との混血、および、先住民の伝統的生活様式を捨てた人々をラディノとよび、国民の約50%が この分類に入る。

祝祭日(*クリスマス等日本でも良く知られるもの意外)
3-4月 セマナ・サンタ(復活祭)
8月15日 聖母昇天の日(首都、ソロラなど)
11月1日 死者の日

カミナル・フユ遺跡 Kaminal Juyu [死者の丘の意] (グアテマラシティ)
 紀元前BC4-6世紀栄え2c頃一時衰退、テオティワカン征服経て、11c頃崩壊か
 モンゴイ(土の山)という粘土質の土の積層ピラミッド 200あったが現在7基
ミシュコ・ビエホ遺跡 Mixco Viejo ポコマム族の首都だった。
 1523年以降翌年殆ど征服されるなか24年間防護。その間球戯場や寺院建設もする。
イシムテ遺跡 Iximche テクパン近く標高2260m カクチケル族の首都だった。
 アルバラードの征服による植民政府第1の首都。
サクレウ遺跡
 ウエウエテナンゴから3km、マム族の中心地だった古代都市。  クチュマタン(マム語で山脈) 4000人のマム族の村
キリグア遺跡 ホンジュラスのコパン遺跡北50km 背の高い石碑ある
 8c「嵐の空王」という賢王現れコパン王と戦い捕らえる
ティカル遺跡 最大規模。密林奥にそびえるⅠ号神殿~Ⅴ号神殿など有名。1979年 世界遺産
 BC1cから人が住み1cに王朝成立、最盛期8cに6万人規模(380年頃からテオティワカン影響下)
 6世紀以降興亡繰り返し9世紀以降人口激減、放棄
 近隣にワシャクトゥン、ヤシャ、ナクム、アグアテカ遺跡も
 
ケツァルテナンゴ Quetzaltenango (ケツァール鳥の城壁の意)20万人規模で第2の都市。征服以前の名はシェラフXelaju
チチカステナンゴ キチェ語「棘のある木の生える土地」の意。

参考資料
B20 地球の歩き方 中米 2014~2015
ポコ・ア・ポコ―グァテマラ/エル・サルバドルの旅
・大辞泉(JapanKnowledge)
・日本大百科全書(小学館)

 
関連項目一覧
マヤ (文化地域:文明,民族)
アメリカ先住民 (文化地域)
 
エルサルバドル (文化地域:隣国)

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